ハリルホジッチ解任の準備? 手倉森代表コーチ復帰は・・・
2018サッカーロシアワールドカップアジア最終予選。
初戦に敗れた日本は、もう一つ負けると、「ハリルホジッチ監督解任祭り」になること必至。
・・・と、そんな場合のことも想定したのか、さり気なく、その時に備えて色々と動き出した?
手倉森監督が、代表コーチに復帰
手倉森誠・リオ五輪代表監督が、9月中旬からフル代表のコーチに復帰した(元々、フル代表コーチとU-23監督を兼任していたところ、リオ五輪本大会に備えることとなって、U-23監督に専念していた)。
別に、どうってことないニュースなはずだけど、手倉森氏、リオ五輪本大会で、グループリーグでの敗退が決まった直後(8月11日)は、「今はそこ(フル代表コーチ復帰)にアンテナの針は向かない」などとコメントしていた。
「初戦負け」で状況一変?
その後、フル代表のワールドカップ最終予選が始まり、ご存じの通り、初戦・9月1日の対UAE戦で黒星。
「ハリルホジッチ解任」の空気が流れた。
2戦目のタイ戦(9月6日)では2-0で勝利したものの、依然として「初戦黒星」がフル代表に重くのしかかっている。
それから約2週間後。
「手倉森復帰」の知らせに、「ああ、もしかして・・・」と思ったのは私だけではないはずだ。
成績不振による監督解任は、加茂氏以来?
古今東西、サッカーの監督というのは、よく解任されるものだが、サッカー日本代表の場合は、比較的解任が少ない方ではないか?
「途中退任」ということなら、オシム氏が体調不良を理由に退任することはあったが、「解任」となると、ここ10年来、アギーレ氏の八百長疑惑に端を発するものくらい。
さらに、れっきとした「成績不振が理由の解任」となると、1997年ワールドカップフランス大会アジア最終予選で、加茂周監督が解任されて以来となる。
セルジオ語録でいう「スペアタイヤ」?
加茂周監督が解任された時は、コーチだった岡田武史氏を監督に昇格させ、結果、日本は初めてのワールドカップ出場を勝ち取ることができた。
ヘッドコーチなどが監督に昇格して指揮を取ること自体、珍しいことではないが、サッカー解説者のセルジオ越後氏は、加茂→岡田の例を引き合いに出し、「日本の場合は、スペアタイヤがよく働く」と表現したこともあった。
「スペアタイヤ」というリスク管理
要するに、「監督(リーダー)は変わっても、チーム(組織)は変わらない方が良い」という考え方が日本にはあるのかもしれない。
「解任によって、ダイナミックな変化を起こすよりも、これまでの積み重ねを大切にする方がリスクが小さい」という思考が、堅実なのかセコいのかはよく分からないけれど・・・
解任せずに済ませたいが・・・
ハリルホジッチ解任→手倉森コーチ監督昇格ということにでもなれば、今後、それが「サッカー日本代表の方程式」として確立することすらありそう。
勿論、解任せずに済むのが一番いいのは明らかだが・・・