2022アジア最終予選 日本はベトナムに勝ってもpot2には入らなかった
2022FIFAワールドカップ・アジア3次予選(最終予選)の最終戦、3月29日の日本vsベトナム戦。
日本代表は前節・オーストラリア戦に勝って7回連続で本大会出場を決めていた中、29日のベトナム戦は「pot2を賭けた重要な試合」のような言われ方が一部でされていたが…
ベトナムに勝っていてもpot3
1-1のドローに終わったベトナム戦。では、勝っていたら、4月1日(日本時間4月2日)の組み合わせ抽選で、日本はpot2に入っていたのか、というとそんなわけではなかった。
では、なぜ「pot2入りを賭けた…」みたいな言い方がされていたのか?
可能性ゼロではなかった
2022年現在、ワールドカップ本大会の組み合わせ抽選のpot分けには、もっぱらFIFAランキングのみが用いられ、あとは、同じ大陸のチームが同じ組に入らないような調整がなされるにすぎない(8組中5組で2チームが欧州地区)。
4月1日の組み合わせ抽選時点、日本のFIFAランキングは23位。出場決定29か国中18位で、pot2に入るためには29か国中15位以上でなければならなかった。
では、日本が29か国中15位に入るための条件は何だったのか?
ポルトガルOUT 北マケドニアIN
セネガルOUT エジプトIN
イラン⇔日本
つまり、①欧州2次予選(プレーオフ)でFIFAランキング60位台の北マケドニアがポルトガルに勝ち、②アフリカ3次予選でFIFAランキング30位台エジプトがセネガルに勝ち、③ホームでめっぽう強いイランが3月29日にグループA最下位のレバノンに敗れるという3つの可能性が低い条件がすべて実現して初めて、「日本がベトナムに勝てばpot2に入る」ことができたというわけ。
「他力本願もいいところ」だったわけで、日本がベトナムと引き分けたことで、大きなものを失ったわけではなかった。